2023年8月8日

LignoSat 紹介 COMM班

投稿者: space

LignoSat 紹介 COMM班

LignoSat開発チームCOMM班の新メンバーと直近の活動をご紹介します。

この春からは3名の新メンバーが加わり、安心・安定・あったかな通信系を目指し日々皆で開発に励んでいます。以下、3名からのメッセージです。

【河野尚貴】

新たにCOMM班に所属しました、農学部4回生の河野尚貴です。人工衛星と交信できるということに興味を持ち、このプロジェクトに参加しました。今後はアンテナの展開試験に同行して学ぶ予定です。学部の研究室との二足の草鞋ですがどちらも疎かにすることなく頑張りたいと思います!

【西見 優輝】

工学部電気電子工学科3回生の西見優輝です。制約が大きい環境での通信にロマンを感じ、COMM班に所属させていただくことになりました。現在は地上局プログラムを担当しています。まだまだ未熟者ですが、楽しみながら頑張っていきたいです。よろしくお願いします。

【小泉壮平】

COMM班新メンバーの小泉壮平です。京都大学工学部物理工学科に所属しています。小学生の頃から航空宇宙分野に興味を抱いており、LignoSatの研究室に所属しました。2号機の開発では、木造構体の特徴を活かしたパッチアンテナの開発に関わる予定です。まだまだ分からないことも多いですが、研究室の力になれるように頑張ります!

既にアマチュア無線免許を取得していたり、プログラミングに長けていたりと心強い新メンバーです。ここで新メンバーが担当しているテグス引長試験、極限状態下におけるアンテナ展開試験、地上局開発についてご説明します。

LignoSatは通信にダイポールアンテナが採用されており、打ち上げ時は2本のアンテナをテグス(釣り糸)でくくることでコンパクトにしています。

テグスでアンテナを結んだ状態。ISS放出後、右下にあるバネ状のニクロム線を加熱しテグスを焼き切る。

アンテナが展開された状態

ISSからの放出後にそのテグスを焼き切りアンテナを展開しますが、衛星引き渡しから放出までの数ヶ月間のうちにテグスが伸びきるとトラブルにつながります。そこで、テグスに錘を一ヶ月間にわたりつるし、伸び切るのを確認するのがテグス引長試験です。この伸び率はJAXAにも提出する重要なデータとなります。さらに、宇宙という特殊な環境でも正常にテグスを焼き切りアンテナを展開できるのかを確認するのが極限状態下におけるアンテナ展開試験です。すでに京都大学の真空チャンバーなどを利用し何度も検証しており、最後には九州工業大学で極限温度での展開も確認しています。ISSからの放出後正常にアンテナが展開されると、京都大学に設置されている地上局との交信が始まります。しかし、LignoSatは90分に地球を一周をするほどの速さで周回をしているのでドップラー現象を考慮し受信周波数を微調整しながら通信をしなければなりません。さらに、地上局のアンテナも常にLignoSatの方向に向けておく必要があります。このような操作を統一的に処理するのが地上局ソフトウェアでありCを用いて実装中です。その他、総務省への無線局申請、周波数調整に関する外国書簡の対応、アマチュアミッションの計画などなど衛星引き渡しを目前に盛りだくさんですが、ラストスパートCOMM班もより一層開発に注力していく所存ですので応援のほどよろしくお願いいたします。数ヶ月後、宇宙からLignoSatの声がきけるのを楽しみにしています。