SIC有人宇宙学研究センター 

人類の未来世代における生存を議論する上で、人類の宇宙進出についての議論は避けることができない。人類は良好な地球環境の維持に努めるとともに、新たな宇宙空間における居住可能性について戦略を持って進めてゆく必要がある。
当センターでは、有人宇宙活動経験者や、宇宙開発経験者、そしてNASA/JAXA/JAEA研究員および企業との連携を通じて、宇宙空間における人類進出のための「基幹技術」の開発と評価を行う。そして、近未来における持続可能な「宇宙社会」の構築を目指す。

コアバイオームコンセプト

実際に地球外での生活を考えた時、その惑星環境にどのような自然資本が存在し、衣食住が可能になり、宇宙社会が実現するかについて、現実的な数字を踏まえた計画を検討立案する必要がある。当研究では21世紀後半に人類が月・火星への移住を現実のものとするという未来を想定し、要素抽出した地球生態系システムを「コアバイオーム複合体」と定義し、移住に必要な最低限のバイオーム「選定コアバイオーム」を同定し、それに必要な基幹技術「コアテクノロジー」と社会システム「コアソサエティ」の統合から、他の天体(移転環境と称する)への宇宙移住の基幹学問体系として確立することを目標とする。またこの学問体系を、地球環境保全や人間社会の組織形成などへフィードバックすることも目的とする。

地球生態系を代表するバイオームの中核にあたるコアバイオームを選定し、地球に対しては、地球生態システムを「コアバイオーム複合体」と定義し人間由来の擾乱に対して回復力を保ちうる限界の評価を、月・火星という移転環境に対しては、移転可能な「コアバイオーム」を選定し、移転環境で生育・維持可能な惑星条件、技術条件を探る。

コアバイオーム複合体

 

1.宇宙木材研究 コンセプト動画(2020.12.24プレスリリース)

 

LignoSat ISSから放出(2024.12.9)

 

2.宇宙居住研究 コンセプト動画(2021.6.22)

4. 宇宙教育研究 SCB2トレイル (2021.5.25 公開)

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