関連者の言葉

DMG森精機株式会社 取締役社長 特任教授

森 雅彦 / Masahiko Mori

1948年の創業以来、当社は常に変革と挑戦を続けています。現在は工作機械の販売のみならず、トータルソリューションプロバイダとして生産計画からモニタリング、メンテナンスまでお客様の課題解決と製造現場における自動化・デジタル化を促進しています。また、2021年より調達から出荷までの全工程でカーボンニュートラルに生産された商品をお客様にお届けできるようになり、全世界の当社機へ「GREENMACHINE(グリーンマシーン)」マークの表示を開始しました。省エネルギー環境配慮製品の開発と普及により、生産効率向上と伴にお客様におけるCO2排出量削減にも努めています。さらに、伊賀事業所内の塗装工場へのバイオマス発電供給システムの導入、外洋セーリングチームによる海洋中のマイクロプラスチック調査への協力等、地球環境の保護や脱炭素社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。また、米国および欧州における宇宙開発に当社の機械が多数使用されています。

当社が長年培ってきたこれらの経験や最先端のデジタル技術と、有人宇宙学研究の最前線でご活躍されているプロフェッショナルの皆様の知識やスキルとが掛け合わされることにより、社会に大きなイノベーションを生み出す源流となることを確信しています。当社は、グローバル企業として産学連携を力強く推進し、海洋から宇宙に至るまで幅広い視点から持続可能な社会の構築と地球環境維持向上に貢献して参ります。パンデミックを経験し、人々の価値観や生活様式は大きく変化しています。

今こそ「いかに生存するか」という人類共通の課題に正面から対峙し、解決策を見出さねばなりません。無限の可能性が広がる宇宙に、その答えを見出す手がかりが得られると信じています。

森 雅彦

1961年奈良県生まれ。85年京都大学工学部精密工学科卒業後、伊藤忠商事株式会社に入社。93年株式会社森精機製作所(現 DMG森精機株式会社)に入社。99年、37歳の時、父親である先代(森幸男)を引き継ぎ社長に就任。社長業の傍ら、2003年東京大学大学院にて工学博士号を取得。2009年11月GILDEMEISTER Aktiengesellschaft(現DMG MORI Aktiengesellschaft)監査役に就任。2018年5月DMG MORI Aktiengesellschaft監査役会議長就任。一般社団法人日本工作機械工業会副会長、CIRP(国際生産工学アカデミー)フェロー、京都大学イノベーションキャピタル株式会社 取締役、京都大学大学院思修館特任教授、学校法人東大寺学園 理事・評議員、奈良県立医科大学 MBT特命教授。

 

Q1.10年後には実現していそうな、今欲しい技術は何ですか?

  超高速高密度通信、量子コンピューティング

Q2.地球で行ってみたい(また行きたい)場所はどこですか?

  パタゴニア

Q3.逆に、学生に聞いてみたい(教えて欲しい)ことは何ですか?

  将来何になりたいか?

 

宇宙総合学研究ユニット ユニット長 理学研究科教授 

嶺重 慎 / Shin Mineshige

このたびは、有人宇宙学研究センターの記者発表の由、心よりお祝い申し上げます。

民間の参入が本格化して宇宙開発がますます盛んになりつつあるこの時期に、有人宇宙活動に関わる新センターの発足を内外に発表されるということ、誠に時期を得たことと敬服する次第です。

とは申しますものの、じつは宇宙総合学研究ユニット(宇宙ユニット)と有人宇宙学研究センターとの連携は、すでに始まっています。有人宇宙学・有人宇宙医学に関わる講義の実施に加えて、8月には京都大学大学院理学研究科附属飛騨天文台における有人宇宙学実習、また来年2月には米国アリゾナにおけるスペースキャンプを予定していますが、いずれも宇宙ユニットスタッフも全面的に協力するかたちで計画が進められています。また毎年行われています宇宙ユニットシンポジウムは、有人宇宙学センターとの共催という形で、今年度も来年2月に開催する予定で準備が始まったところであります。

 今後、宇宙開発に関わる諸分野の研究がますます発展していくことと思います。宇宙ユニットも貴センターの活動に微力ながら支援してまいる所存です。今後ますますのご発展をお祈り申し上げております。

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