地球外生命体は存在するのか Are we alone in the Universe – EXOKYOTO – 宇宙学セミナー 開催について
SIC有人宇宙学研究センターセミナー/ EXOKYOTO Seminar/ 宇宙学セミナー
地球外生命体は存在するのか Are we alone in the Universe ?
開催日時 3.27(月)16:00〜19:00
場所:京都大学大学院総合生存学館東一条館 2階 大講義室
<ハイブリッド開催 会場参加は定員になり次第ズームでの参加とさせていただきます>
主催:京都大学大学院総合生存学館 SIC有人宇宙学研究センター、宇宙・地球環境災害研究会
共催:京都大学学祭融合センター 宇宙総合学研究ユニット
講演
1. Searching for Signatures of Technologically Advanced Civilizations(16:00〜17:00)
登壇者:Vladimir Airapetian(NASA/GSFC・京都大学特別招聘教授)
2. 太陽系外惑星の観測手法と発見の歴史(17:10〜17:40)
登壇者:佐々木貴教(京都大学大学院理学研究科宇宙物理学教室)
3. 太陽系外惑星データベース EXOKYOTOの活用方法(17:40〜18:20)
登壇者:山敷庸亮(京都大学大学院総合生存学館)
4. 太陽系外惑星の想像図(18:20〜18:40)
登壇者:清水海羽(京都府立大学)、滋賀県立守山中学校ハビタブル研究会
質疑応答及び閉会(18:40〜19:00)
参加無料・事前申し込みが必要です
参加申し込みはGoogle Formから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSccoD-V4S7qz-lwTiHIizDVUz5Usw3hTVllu0EC8a_vLL0Bsw/viewform
講演1
Searching for Signatures of Technologically Advanced Civilizations(16:00〜17:00)
地球外知的文明の痕跡の探査方法
Vladimir Airapetian ウラジミール アイラペティアン
NASA Goddard Space Flight Center / Specially appointed Professor Kyoto University
Searching for Signatures of Technologically Advanced Civilizations
Abstract
Are humans alone in this Universe? Or are there somewhere other intelligent civilizations looking up into their night sky and searching for our signals? Are there advanced civilizations that have achieved interstellar communication and have integrated into a galactic network? What if we find them? Even if we find intelligent life beyond Earth, we have no idea how will this affect humanity. Would we come unified understanding and overcoming fear of the unknown species surrounded by other civilizations in the universe? Or would we lose our collective minds? Would they be dangerous or peaceful to us? Today we as a technological civilization has a capacity to address the question of how to search, detect and recognize the intelligent worlds. In my talk I will raise and discuss these fundamental questions not from theological or philosophical, but from the scientific perspective and discuss how to look for technosignatures.
この宇宙の知的生命体は、人類だけなのだろうか?それとも、どこか他の知的文明が夜空を見上げて、私たち人類が発信する信号を探査しているのだろうか。星間通信を実現し、銀河系ネットワークを構築しうるほどの高度な文明があるのだろうか。もし、それ(地球外知的生命体)が見つかったら?地球の外に知的生命体が見つかったとしても、それが我々人類にどのような影響を与えうるかはわからない。我々は、他の宇宙文明に囲まれた未開の種であるという恐怖を乗り越えて、地球外知的生命体と互いに理解しあえるのだろうか?それとも、私たちの心を失ってしまうのだろうか。地球外知的生命体は私たちにとって危険な存在なのだろうか、それとも平和的な存在なのだろうか。我々地球人は技術文明を構築し、地球外知的世界をどのように探索し、探知し、認識する能力を有するようになりました。私の講演では、神学的、あるいは哲学的な観点からではなく、科学的観点からこの問題を提起し、議論し、宇宙文明痕跡 (technosignatures)の探し方について議論します。
通訳 山敷庸亮
講演2
2. 太陽系外惑星の観測手法と発見の歴史(17:10〜17:40)
登壇者:佐々木貴教(京都大学大学院理学研究科宇宙物理学教室)
概要
1955 年に最初の系外惑星が発見されて以来、今日までにすでに 5,000 個を超える系外惑星が発見され、この数年では生命を宿す可能性のある惑星も相次いで報告されています。我々人類は、いよいよ「第二の地球」について真面目に議論できる時代に突入したといえるでしょう。本講演では、系外惑星の発見の歴史や観測手法に関する簡単な解説を行うとともに、最新の観測結果について紹介します。
講演3
3. 太陽系外惑星データベース EXOKYOTOの活用方法
登壇者:山敷庸亮(京都大学大学院総合生存学館)
概要
太陽系外惑星データベースEXOKYOTOは2016年に初版が完成し、WEBにて公開しておりますが、アプリケーション版が存在します。現在までに見つかっている5000個以上の惑星と、候補天体3000個を収録し、それぞれの想像図、夜空での位置、諸元を掲載しています。本データベースにおいて、特に中心星の活動情報を充実させ、ハビタブルと考えられる惑星における想定される宇宙放射線や、大気散逸などが推定できるように改良し、実際に人類がこれらの惑星に移住目的で出かける際に重要な情報を提供することを目的としています。
4. 太陽系外惑星の想像図
Imaginary picture of AB Aurigae b (Illustrated by Yui Nagato)
登壇者:清水海羽(京都府立大学)、滋賀県立守山中学校ハビタブル研究会
太陽系外惑星データベースEXOKYOTOを構築してから、滋賀県立守山中学校・高等学校ハビタブル研究会は、その想像図を描き続けてきました。人類が見たことのない世界をどのように描き続けることができたのか?また中学生・高校生でどのように太陽系外惑星に興味をもって、学ぶことができたのかを踏まえて、自分たちが描いていた未知の世界を紹介したいと思います。